ねもぷらす

ふぁいんでぃんぐねもの日記。プログラミングとか育児とか

コマンドプロンプトの基本

Windows で仕事してると単純作業をバッチコマンドで済ませたい、そんなことが多々あります。


ファイル名を指定して実行 ⇒ cmd と入力してプロンプトを上げてコマンドをたたくより、
バッチファイルを作って実行するほうが作業記録を残すことができて便利です。


サクラエディタなら Ctrl + b で編集中のバッチファイルを実行できるし。


そんなバッチファイルに必ず書く3行↓

@echo off
title %~n0
pushd %~dp0

@echo off

先頭で「echo off」とすることで実行したコマンドを標準出力しなくすることで実行結果を見やすくします。
あたまに「@」をつけることで先頭行自体も標準出力せず、以降の表示は「コマンドの実行結果」のみになり、見やすい!
たまに

@rem create yyyy/mm/dd
@rem update yyyy/mm/dd
@echo ------------
@echo hello, world
@echo ------------

的なファイルを見るとゲンナリ…


title %~n0

title でプロンプトウィンドウに名前を付けますが、いちいち名称かくのはタイヘン。
そこで %~n0 でバッチファイル自身のファイル名(拡張子抜き)を表示します。
ちなみに %~ の後ろに使えるパラメータは call コマンドのヘルプで確認できます。

>help call
バッチ プログラムを別のバッチ プログラムから呼び出します。

CALL [ドライブ:][パス]ファイル名 [バッチパラメーター]

  バッチパラメーター   バッチ プログラムで必要なコマンド ライン情報を指定します。

コマンド拡張機能を有効にすると、CALL は次のように変更されます:

CALL コマンドは、CALL のターゲットとしてラベルを受け付けるようになります。
構文は、次のとおりです:

    CALL :ラベル 引数

指定された引数で新しいバッチ ファイル コンテキストが作成され、指定
されたラベルの次の文に制御が渡されます。バッチ スクリプト ファイルの
最後に 2 回到達することによって、2 回 "終了" する必要があります。
1 回目に最後に到達したときには、制御は CALL 文の次の行に返されます。
2 回目に、バッチ スクリプトが終了します。バッチ スクリプトから "戻る"
ための GOTO :EOF 拡張機能の説明については、GOTO /? と入力してください。

また、バッチ スクリプトの引数参照 (%0、%1 など) の展開は、次のように
変更されました:


    %* バッチ スクリプト内では、すべての引数 (%1、%2、%3、%4、
        %5 など) を参照します。

    バッチ パラメーター (%n) の置換は拡張されました。次のオプション構文
    を使うことができます:

        %~1         - すべての引用句 (") を削除して、%1 を展開します。
        %~f1        - %1 を完全修飾パス名に展開します。
        %~d1        - %1 をドライブ文字だけに展開します。
        %~p1        - %1 をパスだけに展開します。
        %~n1        - %1 をファイル名だけに展開します。
        %~x1        - %1 をファイル拡張子だけに展開します。
        %~s1        - 展開されたパスは、短い名前だけを含みます。
        %~a1        - %1 をファイル属性に展開します。
        %~t1        - %1 をファイルの日付/時刻に展開します。
        %~z1        - %1 をファイルのサイズに展開します。
        %~$PATH:1   - PATH 環境変数に指定されているディレクトリを検索し、
                       最初に見つかった完全修飾名に %1 を展開します。
                       環境変数名が定義されていない場合、または
                       検索してもファイルが見つからなかった場合は、
                       この修飾子を指定すると空の文字列に展開されます。

    修飾子を組み合わせて、複合結果を得ることもできます:

        %~dp1       - %1 をドライブ文字とパスだけに展開します。
        %~nx1       - %1 をファイル名と拡張子だけに展開します。
        %~dp$PATH:1 - PATH 環境変数に指定されているディレクトリを
                       検索して %1 を探し、最初に見つかったファイル
                       のドライブ文字とパスだけに展開します。
        %~ftza1     - %1 を DIR の出力行のように展開します。

    上の例の %1 と PATH は、他の有効な値で置き換えることができ
    ます。%~ 構文は有効な引数の数によって区切られます。%~ 修飾子
    は %* と同時には使用できません。

pushd %~dp0

サラリーマンプログラマはチームで仕事するモノ。
「\\」で始まる共有フォルダにツール類を集約することがほとんどな筈。
そこで pushd コマンドを使うことでバッチのカレントフォルダをバッチツールと同じ場所にしてしまう戦法。
ちなみに %~dp0 には実行したバッチファイルまでのフォルダパスが設定されるので、
バッチファイルはどこに置こうと自動的に認識してくれる優れもの。
バッチファイル内で cd を使うのは今すぐやめよう(提案)

  • 悪い例
d:
cd hoge\foo\bar
...